アルバム『この世の終わりなど見たくはない』特集 part4 発売に寄せて

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パクポーに出会ったのはもう二十年近く前。それからお互いいろんなことが起きた。そして今。いろいろ思う。いろいろ悩む。何が正しくて何が間違っているのか。硬直した正義は何をするのか。委縮した使命感は何ができないのか。あまりに錯綜している。でもこれだけは言える。間違いなく共感し、そして断言する。
この世の終わりなど見たくない。
パクポー叫べ。歌え。この思いがひとりでも多くの人に届きますように。
森達也   (映画監督・作家)

これぞ社会性を持ったアダルト・ポップス。素晴らしいアルバムができあがった。
伊達 政保 (音楽評論家)

朴保、相変わらず元気やね。
このところは大阪の「春一番」でしか逢わへんけど、
元気な歌声はますます冴えてるなぁ。
声の艶、張り、伸び、どれをとってもいうことなしや。
そしてもちろん、うたの中身。
憲法をわざとConstitutionとするあたりに、あんたの配慮が見える。
チェジュは一回しかいったことないけど、あちらの人たちの
新婚旅行の定番という感じで、大多数の人はこの歴史をしらないだろう。
もちろんあなたの歌のもうひとつの側面、愛の歌も楽しめた。
今度はなんとかライブに足を運びたい。
田川律 (音楽評論家)

国境や思想や民族を越えた、ホントの愛のメッセージを伝え歌う男。それが朴保さんだ。GO, GO, PAK-POE!!  次のアルバムでは、是非一緒に演りましょう~。
ホッピー神山(音楽家)

朴保さんも60歳か!! デビュー・アルバムが出た年から数えると36年。ほんとうに長い歳月を彼は全力で歌い続けて来た。
還暦を迎えて発表されたこの大傑作、「歌いたい歌がある。伝えたいことがあるんだ」と朴保さんが歌っているとおり、彼にとって今歌わずにいられない歌、今伝えずにはいられない熱い思いが溢れている。そして歌い続けた長い歳月が、彼の歌に重みや深みを与え、彼の思いをますます熱く激しく燃え上がらせている。
メッセージをまっすぐぶつける歌から優しく繊細なラブ・ソング、痛快なロックから朝鮮のリズムやメロディまで、アルバムはほんとうにバラエティに富む豊かな内容だが、それはもちろん歌い手としてだけではなく、朴保さんという人間そのものが、ひとつの枠、ひとつの国家や民族、ひとつの世界に収まることのない、ほんとうに自由であらゆる境界を超える存在だからこそ自然とそうなってしまうのだとぼくは思う。
中川 五郎 (フォーク・シンガー)

ぼくが朴保に出会ったのは、20年以上前、10年間アメリカで活動して日本に帰ってきた直後だった。
朴保は、アメリカでネイティヴアメリカンのリーダー、ビル・ワペッパーさんやデニス・バンクスさんと出会い、伝説のバンド・オギヨッチャを率いて活動していた。
アメリカの独立はフランス革命に大きなインパクトを与えたが、その背景にはネイティヴアメリカンの社会がヨーロッパの啓蒙思想や革命思想、そしてアメリカの連邦制に与えた影響があったのである。
朴保は、ネイティヴアメリカンの先駆的な民主主義、共和主義を培ったその世界観に惹かれ共に活動してきた。
バンド名オギヨッチャは、地球を一つの乗り物と考え、世界中の人がこのボートに乗り込んで、一緒に漕いで行こうという意味からつけられた。(韓国語のオギヨッチャは日本語でエンヤーコラの意味)
日本に戻っても、ボートの旅は続いている。
ワンコリアフェスティバルも道連れとなって。
その旅からいくつもの名曲が生まれてきた。
中でもぼくは、「峠」「それでも太陽が」「いつの日にかきっと」が好きだが、メッセージ性が強い曲が多い彼の曲の中では、社会的メッセージは強くない。
しかし、今回の新曲「この世の終わりなど見たくはない」は、メッセージ性と音楽性が見事に融合した最高の名曲となっている。
ぼくは、この名曲の最終録音に立ち会うという幸運に恵まれたが、鳥肌が立った。
朴保さんの最高傑作は、「それでも太陽が」と「いつの日にかきっと」だと思っていたが、今また最高傑作が誕生した。
この名曲「この世の終わりなど見たくはない」が入ったCDには この最高の名曲以外にも素晴らしい新曲が多く驚いた。
久しぶりにあの言葉を思い出した。
シューマンがショパンに感嘆して言った言葉。
諸君!脱帽したまえ天才だ。
鄭甲寿 (公益財団法人ワンコリアフェスティバル代表理事)

朴保は“覚悟”の人だ。
覚悟は人間性の全てを曝け出す。恐ろしいことに品性が露になる。
品性こそ美しさの源泉と考える私にとって、朴保は上品(じょうぼん)のミュージシャンだ。
20数年前、初めて朴保の歌声に出会った。
血が持つ“恨”を包み込む妖しい美しさに驚いた。
朴保の歌声は人々をある時空に導く。儀式にこそ相応しいと。
声明歌手…妙声鳥、そう、朴保は迦陵頻伽(かりょうびんが)なのだ。
10数年前、朴保はイムジン河を見渡す38度線に立ち、こう言った。
「音楽でどれだけ気持ちよくさせられるか。それは永遠に続く壁かもしれませんね。」
怯むことなく阿ることなく歩み続ける、その最先端がこのアルバムに刻印されている。
田中幸夫(映画監督)

「反撃の時代のファンファーレ」

時代の変わり目に立つという本来の意味で「画期的」な作品である。

ようやく巻き起こりつつある時代のうねり。アベノミクスとやらに曇らされていた目から鱗が剥げ始めると、そこには原発事故の被害者を置き去りにして、1パーセントの強者のための政策を強引に推し進めようとする連中の醜さが誰の目にも明らかになりつつある。

学生たち、高校生たち、そして街角の商店主たちが自らの言葉で大海に石を投じ始めた。と、その水の輪は次々と呼応し、今まで静かに見えた海原は銀色の波紋がキラキラといつまでも止まないのだ。

保兄貴の背中は今までも眩しかった。兄貴は髪を振り乱し、汗を飛び散らせ、松本大本営に埋もれた労働者の痛みやチョゴリを切り裂かれる子供達の叫びを伝えてくれた。かれが変わったのではない。使い古された言葉だが、「時代がようやく追いついた」のだ。だからこそSEALsをはじめとする声を上げ始めた若者たちにこそこの作品を聞いてほしい。1度目を開かれた若者たちには今まで流通していたメインストリーム音楽では決して切り取られることのなかった風景を見て「ふるえる」だろう。

さらにこの作品はそれぞれの曲を目一杯生かす豪勢な演奏も素晴らしい。数々のロードで鍛えられてきたバンドメンバーに加わることになった宮下恵補(B)、土屋潔(G)、さらにサポートしてはおなじみの松藤英男氏(AG)により生み出される自然なグルーブ感には磨きがかかっている。それを、ドラムの松本照夫、岡井大二、パーカッションの元田優香などバラエティに富むリズム奏者たちが彩りと深さを生み出している。

最大の聴きモノと言って良い、「チェジュ4・3」では韓国伝統楽器の数々を自在に操るハーヨンスが作り出す幻想的な風景に続いて、ピアノに乗って長く封印されてきた済州島の民衆の歴史が語り出される。さらのその意匠がメジャーの8ビートによって、現代への視点が差し戻される、、、、、音のパノラマ。

アルバムを閉める最後の曲「だるまさん転ばないよ」では、今まで高まってきたドラマが、懐かしく穏やかな祈りのような不可思議な夢へと向かう。圧倒的な余韻を残しながら、、

いま最も必要であり、また保兄貴以外の誰によっても吹かれなかった、これは次代へのファンファーレである。褒めすぎと思われた方は聴いてみるが良い。うねりの中にはためく旗である。

いくたまんじ(「SOSO」ミュージシャン)

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■タイトル:「この世の終りなど見たくはない」

■発売日:2015年9月下旬

■予価:3,000円+税 ■型番:POE-06

■レーベル:WATCHOUT ■販売:メタカンパニー

■解説 志田歩

EP

数量限定特典!

メタカンパニー/朴保公式サイト通販及び

ライブ会場にて御購入の場合は、左記の

アナログ7inch EPが付属します!

 ■「この世の終りなど見たくはない」収録曲 全13曲
01. Fuji City
02. 愛トワに
03. 一枚のビラ
04. Coz I ♡ U
05. この世の終わりなど見たくはない


06. かわいた心に
07. されどそれも愛
08. Constitution No.9

09. リメンバー

10. 二風谷
11. Always with you
12. チェジュ4・3


13. だるまさん転ばないよ