朴保Band の2月28日はTerra

暫くの間、最後のフルメンバーでのTerra Liveをお見逃し無く。
そして、韓国からブルース界の重鎮、新村ブルースのリーダー、厳仁浩(オム イノ)氏がゲスト出演です。
*長い間、素晴しいBassを弾いてくれた大村太一郎が、故郷・高知へ移り住む事となりました。
太一郎からのメッセージを是非ご一読下さい。
沢山のご来場、お待ちしております。

〜朴保バンドを応援してくださっている皆様へ〜

僕が清水さんの紹介で朴保バンドに加入してから早7,8年が経ちました。

振り返れば数々の感動のステージがありました。朴保の引力に惹かれた世界中の素晴らしいミュージシャン達と、そして苦楽を共にした朴保バンドの皆と、朴保の愛のうたを奏でました。それは度々、自然と涙が流れるほど純粋で喜びにあふれる遊びのような芸術でした。

胸が熱くなるような、自由を求める人々の闘いの現場がありました。穏やかで健康な営みを取り戻すため、身を危険にさらして主張する人々が日本中に居ました。朴保バンドで全国をまわり、その場所でその空気を吸うことは、音楽家としてかけがえのない体験であるとともに、自分が何のために生きるかということを考える機会を与えてくれました。

東日本大震災からの数年、家族を守りながら自分の才能をどのように使えるかを考えてきました。数年先の既得権益を守るために国民を見殺しにしている国家の情勢を見ながら、10年20年先のために今自分ができる事の可能性を見つめ直さずにはいられませんでした。

先ず自分は、移住する場所を高知県は梼原(ゆすはら)町に定めました。人口約3千人。四万十川の源流を持つ山奥の町です。そして新しい生活において、ふたつのテーマを設けました。

ひとつ、余分な野菜を分け合うように、音楽をはじめとする様々な無償の芸術活動を地域で行う。僕にとって音楽は野菜をつくる事と同等の行為である、とする。耕し(制作)、収穫(発表)せずにはいられないから。

ひとつ、食品添加物から逃れ、不便で質素な生活を送る。贅沢、浪費するためのお金を稼がない。その分できるだけ時間に余裕をもち、自分たちの食料を作ってみる(もしかしたら音楽と農作業の関係性を感じられるかもしれない)。

これは15年前、地方都市の高校生であった僕が華やかな東京の音楽業界に憧れ上京し、この業界で生きていくことのリスクを垣間見たうえで感じている現時点での前向きな展望です。

朴保バンドを応援してくださっている方々皆さんが、まるで父母や兄弟のように僕に接してくださいました。
僕はそんな皆さんへの責務として、一時朴保バンドを離れることを出来る限り言葉を尽くして説明させていただきたいと思いました。

朴保バンドで経験した全ての感動が、僕の明日の原動力となります。どうぞ今後も朴保バンドの活動にお力添えをたまわりますよう、こころからお願い申し上げます。
そしてときどき四国の山奥で僕とその家族が生活している様子を想像してくださいね。またお会いしましょう。

朴保バンド、大村太一郎

2月28日(土) Live Spot Terra(西荻窪)
http://www.wood-corp.com/terra/
朴保(vo,g) 朴実(g) 大村太一郎(b) 清水達生(dr) 柴田エミ(pf) 磯部舞子(vln)
開場 18:00/開演 19:00
料金 2,500円+ドリンク
東京都杉並区西荻北3-22-20 坂巻ビル1F
TEL&FAX:03-3395-7611
地図 http://www.wood-corp.com/terra/acs.html